【2024年・最新】中国ビジネスカレンダーの発表と中国の残業代割増率-中国労務管理-※PDFダウンロードあり

来年度の法定祝日と連休の予定が発表されました。土日を労働日に切り替える調整については要注意です。
また今年の2月の春節の連休については、2月10日から2月17日の8日間になりますが、2月9日は有給休暇などを利用し休暇にすることが奨励されています。
各企業判断になる取扱いになりますので、この点は今年独自の特徴となります。

ダウンロード資料もありますので、ご利用いただければ幸いです。

休暇の奨励ですね。
業務状況をみて検討する必要がありますね。

中国カレンダー:法定祝日(法定休暇日)と調整休暇

1.元旦:1月1日休暇と週末の連休(30日、31日)


2.春節:2月10日から17日までの、8日間。4日(日)18日(日)は出勤日。※2月9日は各企業の判断により有給休暇などを利用し休暇とすることを奨励されています。

3.清明節:4月4日から6日まで3日間。9月7日(土)は出勤日。

4.労働節:5月1日から5月5日の5日間。4月28日(日)、5月11日(土)は出勤日。

5.端午節:6月10日を休日。週末の連休(8日、9日)

6.中秋節:9月15日から17日までの3日間。9月14日(土)は出勤日。

7.国慶節:10月1日から10月7日までの7日間。9月29日(日)10月12日(土)は出勤日。

中国法定祝日(法定休暇日)の残業代の取扱い

中国の法定祝日は、日給の三倍の額を支払うことになっていますので、注意が必要です。
休日については有休の管理に合わせて日程の管理や休暇の取得日もしっかり管理しなければなりませんね。

法定祝日(法定休暇日)はカレンダーの下線部がひかれた休日に該当します。

その他の通常の休暇日は代休(中国語『补休』といいます)を付与するか、2倍の給与額を支払うかの選択をすることができます。

中国の残業代における割増率

企業が従業員に残業をさせる場合、正常に労働した時間の給与よりも多く労働者に給与を支払わなければなりません。

  1. 従業員に予定以上の労働時間労働させた場合、150%の労働報酬を支払う。
  2. 休日に労働者に業務をさせる、または代休を与えない場合は、200%を下回らない額の労働報酬を支払う。
  3. 法定休暇日に労働者に業務をさせる場合、300%を下回らない額の労働報酬を支払う。
中国残業代の割増率
1通常出勤日の時間外労働× 150%
2休日労働日の労働報酬× 200%
3法定祝日の労働報酬× 300%

ポイントは、②の休日労働は代休で処理することが可能ですが、法定休暇日についてはそれができません。
また、中国語の『补休』は、日本のように代休と振替の区別はありません。

そのため、法定休暇日を代休処理すると違法となります。

↓2023年カレンダーは以下からダウンロードできます。

参考条文等

国务院办公厅关于2023年部分节假日安排的通知

中国労働法44条

上海市企業賃金支払規則13条